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私の名前は石井麻理。職業洋菓子研究家。目下ウツ病真っ只中。
ブログを立ち上げて間もない。 初めてご覧になる方、このエッセイは連載形式となっておりました。 PART1からPART33で一応完結しております。お時間のあるときにでもつらつらお読みいただければ、ワタクシの背景がわかると思います。 よろしくお願いいたします。 昨日の深夜、携帯が鳴る。たまたま寝付かれずにいたためふと時計を見ると12時。誰だろうと訝しげに思いながら携帯を見ると、香川からの電話。 「センセ~、こんな時間にごめんなさい。。あのねぇ、センセがいらっしゃると言ったらなんだか人数増えちゃって、お菓子どうしようかぁ」 えっ、お菓子どうしようかって言われてもあとは今日ケーキ2台焼いてお送りするだけの手はずになっているのに・・・。 「一応人数よりも多めには作ってありますけど、それよりどんな感じでやるんですか?」 と肝心なことを聞いていなかったことを思い出す。 「えっとねぇ、夕方からカクテルパーティというスタイルで女性が主体。そこでセンセにお話していただいて、センセのお菓子を召し上がっていただくの」 「私のお菓子って、私のお菓子だけですか?」 「そうなのよねぇ、それをいま考えているのだけど、おなかすかせていらっしゃる方もいるかもしれないから、サンドイッチとか作ったほうがいいかしら」 ・・・その場合、誰がサンドイッチを作るのだろう? 「でもセンセィさぁ、サンドイッチって意外と難しいのよね」 ご名答。私も自信がない。 「じゃあ、ほら、アンデルセンとか神戸屋キッチンとかで買ってきちゃったらどうですか?」 「そうねぇ、あるかしら、高松に」 アタシ、高松初めてだからわからない。 「と、とりあえず明日ちょっと街の中探してみてください。それからなにか簡単なデザート、そちらで作りましょうか?ホイッパーとかあります?」 「ない、センセ、持ってきて」 「じゃあグラスは?お皿は?」 「うん、ないかも。」 ・・・。 「高松って100エンショップってありますか?そしたらそこでお菓子をのせるお皿とか買いましょう。ゼラチンとかは持っていきますから、なにかバットみたいなもの、だれでもいいから借りといてください」 「うん、そうする」 「なんか、ロケみたいですねぇ」 「そう、サバイバルロケになるかも」 なんだか急におかしくなって二人で笑ってしまいました。 翌朝またお電話があり、 「センセ、冷蔵庫の大きいのはあった。それからお皿も大きいのいっぱいあったから大丈夫」 「そうですか。私もあれからいろいろ考えたんですけど、私の手作りのお菓子が並ぶ中に市販のサンドイッチがあるっていうのもちょっと変かなぁと思うので、どっかデパ地下でおいしいバケット買ってきてそれとチーズみたいなものがあればいいんじゃないですか?」 「あっ、そうね、じゃあこれから見てくるわ」 「それからデザートは1品作りますけど、やっぱり生菓子がないと寂しいと思うので、下の土台のスポンジを焼いていきますからそちらでムースを作ろうと思います」 「あらあ、うれしい、センセ、ありがとう」 というわけで、今日は朝からお菓子を2台焼き、お抹茶のムースを作るべく、下のスポンジを2台焼き、とにかくなにも道具がないらしいので、スケールからホイッパー、セルクルなどお菓子の道具だけで袋が1杯に。 それから冷蔵便でお菓子を送り、荷物作り。 洋服は何にしようかととっかえひっかえファッションショーをして、どんな感じかわからないので2着選び、それにあわせて靴と、あとこんぴら参り用にスニーカーを入れたりしたら、たった2泊なのにすごい荷物。 アハ、ほんとにロケ前日だわ。 これから原稿チェックしておしゃべりの練習をいたします。 てなわけで、明日から月曜日まではこのエッセイはお休みです。 結果報告を楽しみにしていてくださいね。 では、行って参ります。 今日も読んでくださりありがとう。 麻理 今日のウツ指数 -1 #
by maris-konzert
| 2009-07-24 17:18
| 日々のこと
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Comments(2)
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