with sweets , Maris Konzert ・'16 X'masコンサート chocolattemari 村田孝高オペラと人生 森田屋米店 ゆきももこの猫夢日記 カテゴリ
ごあいさつサロンについて 日々のこと 私の音楽活動 今月のお菓子 引きこもり猫ミミーシャ 私の著書 ヤーコンのご紹介 レシピ (3分クッキング) My recommendation 最新のコメント
以前の記事
2024年 03月2024年 02月 2024年 01月 more... ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
私の名前は石井麻理。職業洋菓子研究家。目下ウツ病真っ只中。
ブログを立ち上げて間もない。 初めてご覧になる方、このエッセイは連載形式となっておりました。 PART1からPART33で一応完結しております。お時間のあるときにでもつらつらお読みいただければ、ワタクシの背景がわかると思います。 よろしくお願いいたします。 さて昨日は彼が北海道展で並び、北菓楼のシュークリームをゲット!ということをお話しましたよね。 夜、北海道に住む親友ふーちゃんから、 「麻理ちゃんどうだったぁ?」 との電話が9時過ぎにあり、それから彼女が私に貸してくれた宝塚の大量のテープやらDVDの話から今の宝塚の現状について詳細なレクチャーがあり、なんかすっごい盛り上がった長電話で、気がついたら11時を回っていた! 寝室でかけていたので、電話をおきにリビングに戻ると、DVDを観ていた彼が、 「いままで電話してたのぉ?あのさぁ北海道から東京に2時間も電話したらいくらになるんだと思ってんだよ、ふうちゃん大変だよ!」 ほんと、ごめん、ふうちゃん、今度の水曜日、愛と青春の宝塚の北海道公演行くんだよね、その感想聞きたいから、今度は私から電話するからね。ほんとごめんねぇ・・・。 あっその間、このブログを立ち上げてくださり、協力してくださっているるみさんから、また私がくだらない質問をしたのだけど、何通も丁寧なメールをいただき、ありがとうございました。 あとで全部保存しておきます。 また忘れた、それで、北菓楼のシュークリームですけどね、まあサロンにおいでの方は直接私から聞いてください。 るみさんにはメールで感想を書きましたが、 「いろいろおいしいと言われると幸永さんと食べに行くのですが、やっぱり手作りが一番ですよね」 というとってもうれしい答えがかえってきました。 そう、手作りが一番です。そしてその手作りの素晴らしさを私に教えてくださったのは、私のお菓子の恩師でした。 私のお菓子の恩師は中城裕美先生とおっしゃって、アトリエデガトーというお教室を主宰されています。 私が中城先生のことを知ったのは、中学生のころでしょうか。近くに住む母の友人が、中城先生のお教室に通われていたからです。 当時、先生は日本テレビのキューピー3分クッキングのお菓子の講師として多忙をきわめながら、お教室をもたれていました。 今でこそ普通ですが、あの当時としては珍しくデモンストレーションのみの教え方で、それを超高級な食器でいただくという、まるで貴婦人のサロンのような教室だったようです。 母の友人が、中城先生のレシピで作ったお菓子を持ってきてくれるたび、なんておいしいんだろうと子供の舌でもそれは理解できました。 大学生になって、その母の友人のキッチンで簡単なお菓子を教えていただくようになり、趣味ともいえない段階でしたが、お菓子の「いろは」を学ばせていただきました。 それが、TBS[世界ふしぎ発見!」のレポーターとして海外を回るようになってから、プロデューサーの方から、レポーターだけではなく、なにかほかにひとつでもいいからスペシャリストになりなさいとのアドバイスを受け、まあ他にも理由はありましたが(これはさんざん本に書いたりしたので)、迷うことなくお菓子を選んだのは、そういう背景も影響していたのかもしれません。 それが23歳のときでしょうか。中城先生の門をたたかせていただきました。 本の写真で拝見するより実物の先生はずっとおきれいで、またとても厳しい先生でした。 こわかったですよぅ^^。 先生の説明するそのわきで、先生のお嬢さん、裕子さんがそれは見事に呼吸のあった手際のよさでデモンストレーションをなさり、授業は進められていくのですが、こそっとお隣と無駄話をしている人がいようものなら、 「そこのあなた、なにをなさっているの!」 と厳しい一言があり、またちょっとずれた質問をする人がいれば、 「あなた、ワタクシが話した本意をまったく理解なさっていない!」 とこれまたきつーいご注意が・・・。 これは私も教える側になってわかったことなのですが、質問の内容でだいたいその人がどれくらい理解しているか、お菓子を作っているかってことは知れてしまいます。(あっだからっていって質問を遠慮しないでね) ですので私も質問をする際には、他の生徒の方々(生徒といっても私よりもはるかにお歳は上でみなさんそれぞれお教室を持ち教えていらっしゃいましたが)にもご迷惑がかからないよう、何度も心の中で反芻し、意を決して、 「先生っ!」 って言ったものです。これがまた私って質問の多い生徒なのよね。 レポーターのかたわら、すこーしずつお菓子の仕事もぱらぱらと入るようになり、自分のお菓子のサロンを持とうと決心したとき、私が最初にやったことは、すべて先生の物まねから入ろうということでした。 手つきボウルやピンクのゴムベラといった道具類、オーブンの機種からはじまりフキンの色まで先生と同じものをそろえました。 いつだったか、先生の応接室に呼ばれて、 「麻理さん、あなた、一生お菓子をお続けなさい」 といわれた事がありました。どういう意図でそのようなことを言われたのかはわかりませんが、それが私の支えとなり、私はこの方の後をひたひたと歩んでいこうと決意したのです。 それからかな、いつか絶対先生と同じように3分クッキングに出させていただきたいと思ったのは・・・。 20年かかりましたよ。3分クッキングの当時のプロデューサー渡辺満子さんから、出演依頼のお電話をいただいたときは、ホント、自分のほっぺたをつねりましたもん。そして継続は力なりという言葉をしみじみかみしめたものです。 私のサロンでは毎回すべて最初から教えていきます。ですのでスポンジ生地やカスタードクリームの作り方などきっと何十回も見ていると思います。 でもそれを省かないのは、レポーター時代にあるディレクターから言われたことが心に残っているからです。 レポーター時代、パリやロンドンなど何回、いや何十回訪れたことでしょう。 そのたびに、 「ここはロンドン、大英博物館の前です」とか、 「今私の後ろに見えるのはパリのエッフェル塔です」 なんてコメントは、もう腐るほど言ってきました。 あるとき、エッフェル塔ってもう何度見たかなぁみたいなことを私が口にしたんだと思います。 そうしたらそのディレクターが、 「麻理さん、慣れというのはこわいものだよ。今麻理さんはエッフェル塔を見飽きたようなことを言った。でもね、この間みたときは気がつかなかったことが、たとえば今回みたら、あれ、エッフェル塔ってこんなに低かったっけ、東京タワーとどっちが高いかなとか、毎回発見があるんだよ。レポーターにとって一番大事なことは、飽くなき好奇心と限りなき勉強だよ」 自分のおごりを感じました。 そうなのです、毎回新しい何かしらの発見、この間は気がつかなかったことを見つけたりするのです。 ですから、私は毎回同じことが出てくるたびに同じことを話します。みなさんの耳にたこができるくらいに。 そしてそのなかで、みなさんにこの間は見えなかった新しいことに気づいていただきたいのです。 なーんてえらそうなこと書いてしまいましたね。まあもっとも私は中城先生の足元にもおよびませんから、私からなにも発見なんてないかもしれませんが・・・。 でも私もいつどうなるかわからないでしょう、ウツがひどくなって入院してしまうこともあるかもしれないし、ぽっくりいっちゃうかもわかんないし。 だから毎回、これが最後という気持で臨みたいなという思いはあります。 今日も読んでくださりありがとう。なにぶん文章も下手なので私のこのエッセイから私の本意を汲み取ることは難しいかもしれませんが、ごめんなさいね。(うーん、たとえばぁ、誤解しちゃった方もいるようなので、ウチの彼の悪口書きましたけど、あれはね、彼がどうとかというのではなくてぇ、完全な夫婦なんていないよ、ただ仲良くする努力が必要なんだよってことを言いたかったのですがね) 麻理 今日の格言 「真似からすべてがはじまる」 今日のウツ指数 -1
by maris-konzert
| 2009-03-02 15:16
| 日々のこと
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||